P4U発売記念とあわせて、ここ最近煮詰めてきた手法でアイギスを描いてみました。
まず線画を600dpiで取り込む。←普通に皆さん使ってる手法ですが線を痩せさせる以外のメリットをあまり感じてなかったのであえて使う程でもないかなと。特に線画を綺麗に見せたい時はペン入れしたほうが一手間かかりますが次の下地処理も楽ですし、逆にアナログっぽくなじませたい時は後加工で線画を荒れさせたりできますから、却って効率が良いと思っておりました。
が、600dpiですとコントラスト調整だけで線画周りのグレー部分がほとんど2値化されて消えるので、もともと優秀なイラストスタジオのゴミ取り・流しこみツール群と併せればほとんど無加工でも使用に十分足ることに今更ながら気づきまして。
ただ、やはりこれはブラシによる手塗り限定でアニメ塗りの線画にはもっと精度が欲しいので結局ペン入れも併用になると思います。
ちなみに最近お気に入りのシャーペン芯はぺんてるのAin STEINシリーズ、特に0.3のHBならかなりの精度が出せて取り込み後の中間色も少なくできます。
で、塗りに関してはこの前書いた記事と特に変わりはありませんが今回珍しく線画の上から髪の毛を描いております。
PC上での描画がメインの人からしたら「何をあえていうことが」とお思いでしょうが基本、PC上での手作業を出来るだけ少なくしたい自分からすればアナログで描いた上から塗りつぶしていく作業は二度手間でしかなく出来ればやりたくないが、やはりそれじゃないと表現できない部分もあるので「めんどくせー」と言いながら我慢してやっているので、もっと労ってください。
そして今回一番の課題はほとんどフィルター加工を使わない、という部分。
別にフィルター加工で誤魔化すのは邪道、とかそんなポリシーがあるわけではなく、むしろフィルター大好き人間ですのでフォトショのアクションを集めたこんな本とか見たら「こんな手順誰が考えてん。天才か!」とテンション上がる方なのですが、これはもう昨今の案件に多い"差分対策"以外の何物でもありません。
といいつつやはり最後はちょこっとだけデフュージョン加工といつもの感じでコントラスト調整。
元レイヤー・元レイヤーを複製し「乗算」で重ねたレイヤー・それをさらに複製し描画モード「スクリーン」にしたレイヤー
この3枚の不透明度をいじってバランスの良い所を探しています。
ちなみに一番上のスクリーン・レイヤーにぼかしフィルターをかければ俗にいうグロー効果ですね。
とりあえずキャラクターに関して言えば、技術的な部分はこれらの応用で、あとは描き込み量と精度を上げていくしかレベルアップの道はないかなーと感じております。
次の課題としてはもう少し背景の方でなにか新技術を導入できれば良いのですが、これも最終的には作業量にまさる効果はないという結論に至りそうですね。
めんどくさいのイヤー!
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